Minimoog Voyager Rack Mount Edition

特徴

仕様

ミニモーグ・ラック・マウント・エディションは、圧倒的なミニモーグ・ボイジャーのパワーをもち、ラックマウントまたはテーブルトップの使用のためにデザインされた19インチ・ラック5Uサイズのパッケージです。

ボイジャー・ラック・マウント・エディションは、数々の賞を受賞したボイジャーのすべてのシンセサイザー機能をもっています。また、鮮やかなフロント・パネルを持つボイジャー・アニバーサリー・エディションで導入された、ブルーのバックライト・パネルも備えています。新しい特徴は、切り替え可能な出力モードです。リア・パネルのスライド・スイッチは、プロの用途にも耐えうるよう、-2dBmアンバランス出力(フローティング)か+4dBm/600Ωのバランス出力かを選択できます。CV/Gate入力のためのInput Accessory Portも新たに装備。

ミニモーグ・ラック・マウント・エディションは完全にMIDIで操作することができます。フロント・パネルの全ての操作子は、MIDIのコンティニュアス・コントロールのメッセージを送受信することができます。お手持ちのボイジャーのポリ数を増やすためにも、このラック・マウント・エディションを組み合わせましょう。

2005年Rimix Magazineのハードウェア・シンセ・オブ・ザ・イヤー受賞。ミニモーグを持つことをいつも夢見ていたが、置き場所がない、という問題は解決されました。モーグ・ミュージックは、5Uラック・マウント・サイズを持つアワード受賞製品、ミニモーグ・ボイジャーのラック・マウント・エディションをお勧めします。

現在、ラック・マウント・エディションはソフトウェア、ハードウェアをアップグレードし、128プリセット7バンクの音源と次の機能を使うことができます。

・外部のミキサーノブ(ディスプレイパネルの右)は、連続してカーソルボタンを押すことに対し、素早くプリセットを変えられる。

・MIDIの拡張

  • モジュレーション・ホイールの送信分解能を7または14ビットから選択
  • タッチ画面から送られるMIDIデータの量の間引きオプション

これらの改良は、ボイジャーと古いMIDI機器との動作をよりよいものにしています。

たくさんの音があなたの創造性を刺激するでしょう。

ページ上の製品写真は、別売オプションの木製の外枠を含んでいます。ボイジャーをテーブル・トップ・ユニットとして使うなら、モーグのビンテージ感をフルに感じるためにお勧めいたします。

Oscillators Module(オシレーター・モジュール)

3つのワイドレンジ、連続して可変する波形選択付で安定性の高いVCO

  • FREQUENCY(2):オシレーター1を基準として、オシレーター2と3の周波数を+/-7半音レンジで可変設定する。
  • OCTAVE(3):オシレーターをオクターブ・ステップで6オクターブの範囲で設定する。
  • WAVE(3):オシレーターの波形を連続的に可変選択する。三角波>鋸歯状波>方形波>矩形波
  • 1-2SYNC switch:オシレーター2の波形をオシレーター1の周波数にシンクさせる。波形が複雑に変形され劇的な音色変化が得られる。
  • 3-1FM switch:オシレーター3でオシレーター1をリニア周波数変調する。
  • 3KB CONT switch :オシレーター3のキーボード・コントロールを切る。これにより一定音(周波数)の効果として使用する。
  • 3FREQ switch :オシレーター3の周波数を低周波に切り替える。重低音やLFOのソースとして使用できる。

Mixer Module(ミキサー・モジュール)

フィルターに入力する前の5入力のミキサー

  • Input Level(5):3つのオシレーター、ノイズ、外部オーディオ入力の相互のレベルを調節する。
  • Input switches(5):各オーディオ信号を素早くオン/オフするためのスイッチ。
  • External Level LED :外部オーディオ信号のレベルをチェックするためのLED表示。

Filters Module(フィルター・モジュール)

2つの“Moog-style”レゾナンス付きローパス・フィルター。2系統のローパスか、ハイパス/ローパスの切り替え。2系統ローパス・モードでは各出力チャンネルに並列で働きます。ハイパス/ローパス・モードでは、2つのフィルターが縦列に並びます。

  • CUTOFF :2つのフィルターのカットオフ周波数を可変設定する。
  • SPACING :2つのフィルターの周波数間隔を設定する。+/-3オクターブの範囲で設定可能。
  • RESONANCE :2つのフィルターのレゾナンスを調節する。発振ナシからフィルターによる発振まで可変。
  • KB CONT AMOUNT :キーボードのレンジに対してフィルターの周波数をその程度比例させて開くかを設定する。
  • DOUBLE LOWPASS / HIGHPASS・LOWPASS switch: 2つのフィルターを2つのローパスで使用するか、ハイパスとローパスの組合せで使用するかを切り替える。

Envelopes Module(エンベロープ・モジュール)

エンベロープ・モジュールは2つのADSR(アタック、ディケイ、サスティン、リリース) エンベロープを発生します。フィルター・エンベロープはフィルターのカットオフ周波数をスイープし、またオシレーター波形の変調にも使用でき、ボリューム・エンベロープは発音の状態を形成します。

  • ATTACK(2):エンベロープのアタック時間を決定。
  • DECAY(2):エンベロープのディケイ時間を決定。
  • SUSTAIN(2):エンベロープのサスティン・レベルを決定。
  • RELEASE(2):エンベロープのリリース時間を決定。
  • AMOUNT TO FILTER はフィルターのカットオフ周波数がエンベロープによってどれ位の範囲でスイープするか、ネガティブ(反転のエンベロープ)からポジティブ(正相のエンベロープ)まで連続的に調節。
  • ENVELOPE GATE switch :エンベロープの起動を、キーボードでするか外部入力のゲートで行うかを切り替える。

LFO Module(エル・エフ・オー・モジュール)

LFOは三角波、矩形波、サンプル&ホールドと、それを滑らかにした波形を発生し、信号各部の変調に使用します。

  • RATE :LFOの周波数(レート)を0.2ヘルツから50ヘルツのレンジで調節。
  • SYNC :LFOをキーボード、またはMIDIのゲートにシンクさせるか、またはシンクさせないかを選択。
  • RATE LED :LFOのレートをヴィジュアルに表示。

Modulation Busses Module(モジュレーション・バス・モジュール)

モジュレーション・ホイールと外部ペダルのバス(経路)の、ソース(信号)、デスティネーション(変調先)と、信号のコントロール・ソースを設定します。

  • SOURCE(2):モジュレーション・ソースとして、LFOの4つの波形、オシレーター3、外部変調入力の何れかを選択。
  • DESTINATION(2):モジュレーションの変調先として、ピッチ、オシレーター2、オシレーター3、フィルター、オシレーター波形、LFO/PGMのいずれかを選択。
  • SHAPING(2):キーボードのプレッシャー(アフター・タッチ)、フィルター・エンベロープ、外部モジュレーション・コントロール入力のいずれかで、モジュレーションの信号をコントロールするか、またはしないか(オフ)を決定。
  • AMOUNT(2):各バスのモジュレーションの量を調節。

Output Module(アウトプット・モジュール)

  • MASTER VOLUME control :オーディオ出力の最終レベルを調節。
  • HEADPHONE VOLUME control :ヘッドフォン出力のレベルを調節。
  • HEADPHONES jack : 1/4インチのステレオ・ヘッドフォン・ジャック

Glide , Fine Tune Module(グライド、ファイン・チューン・モジュール)

  • GLIDE (ポルタメント):演奏された鍵盤間の音程変化のスピードを瞬間から数秒まで調節しグライド効果を設定。
  • FINE TUNE :本機全体のチューニングを調節。

OS Version2.6のデジタル/MIDI機能、フロント・パネルのストレージ&リコール

ファイン・チューニングを除いたフロント・パネルの操作子、セレクター、スイッチなどのセッティングがメモリー可能。128の設定が保存可能で簡単に呼び出せます。プリセットはエディット・モードでセーブされます。

  • フロント・パネルのパラメーターをMIDIでコントロール可能
  • フロント・パネルのパラメーターの設定をMIDIで出力
  • セッティングのバンクや個々のセッティングがMIDI経由でアップロード/ダウンロード可能。
  • オペレーティング・ソフトのMIDIによるアップデートに対応:Moog Music のサイトでオペレーティング・ソフトをリリース、MIDIファイルでアップデートを可能にします。

PANEL MODE FEATURES:

  • Quick Mode
  • Parameter Display
  • Master/HP Volume
  • LCD Contrast
  • T.S. Reduction
  • Ext. Audio Pot
  • Glide Function
  • Release Function

EDIT MODE FEATURES::

  • Compare to Preset
  • Recall Last Sound
  • Real Panel Parameters
  • Pitch Bend Amount
  • PGM Mod Wheel Source
  • PGM Mod Wheel Destination
  • PGM Pedal Source
  • PGM Pedal Destination
  • PGM Shaping Source 1
  • PGM Shaping Source 2
  • Keyboard Modes
  • Trigger Modes
  • Filter A Poles
  • Filter B Poles
  • Filter Envelope Gate Source
  • Volume Envelope Gate Source
  • T.S. Destinations
  • T.S. Memory Mod Buss
  • T.S. Memory Global
  • Pot Mapping Sources/Destinations
  • MIDI Clock Divider
  • Initialize Parameters
  • Preset Name
  • Save Preset

MASTER MODE FEATURES:

  • MIDI Program Change
  • MIDI Channels
  • MIDI Out On/Off
  • MIDI Merge Function
  • Send Panel Sound
  • Send Preset(s)
  • Receive Presets
  • SysEx Device ID
  • Key Transpose
  • MIDI Key Order
  • MIDI Running Status
  • Copyright Info
  • Software Version
  • Send System ROM
  • Send Boot System
  • Receive Update

リア・パネル端子

AUDIO OUT RIGHT AND LEFT (MONO)
-2dBmアンバランス出力(フローティング)か+4dBm/600Ωのバランス出力かをスライド・スイッチ切替

MIXER EXT IN

ミキサー部へ外部の信号(楽器/ラインレベル)を入力します。

MIX OUT/FILTER AUDIO IN

このジャックはTRSでMIX OUTとFILTER INに接続されます。MIX OUTはフィルターに入る前のミキサーのミックス信号が出力されます。ミキサーの出力は通常このジャックを経由してフィルターに直接送られています。このジャックにプラグを接続すると、この接続は切られ、 FILTER INからフィルターの入力に外部信号が直接入力できます。このジャックは、組み合わせて、フィルター入力前の外部エフェクト・ループを構成するために設けられています。

ACCESSORY PORTS

INPUTS

DB-25コネクター(オス)。以下のCV/Gateコントロール入力を提供。

Control Voltages:

  • VOLUME
  • PAN
  • FILTER CUTOFF
  • OSCILLATOR WAVEFORM
  • OSCILLATOR PITCH
  • MOD2 (EXTERNAL MOD SOURCE)
  • MOD1 (CONTROLS PEDAL/ON MOD BUS AMOUNT)
  • SAMPLE AND HOLD IN
  • ENVELOPES RATE
  • LFO RATE
  • T.S. X
  • T.S. Y
  • T.S. A

Gates:

  • LFO SYNC
  • ENVELOPES GATE
  • SAMPLE AND HOLD GATE
  • RELEASE
  • T.S. GATE

OUTPUTS

DB-25コネクター(メス)。ボイジャーからのCV/Gate信号を出力。VX-351 CV Expanderを接続すると、これらの信号を標準ジャックから出力できます。

  • KEYBOARD GATE
  • KEYBOARD CV
  • KEYBOARD PRESSURE CV
  • KEYBOARD VELOCITY CV
  • X, Y, AND Z CV OUTPUTS FROM THE T.S. INPUTS
  • MOD 1 AND MOD2
  • MOD AND PITCH WHEELS
  • MOD BUS OUTPUTS
  • FILTER AND VOLUME ENVELOPES
  • LFO TRIANGLE AND SQUARE WAVE
  • SAMPLE AND HOLD STEPPED AND SMOOTHED OUTPUT
  • NOISE

MIDI IN, THRU, and OUT connectors

外形

483 (W) x 184 (D) x 222 (H) mm

質量

6.8kg